テキストサイズ

片想いの行方

第28章 目を覚ませ



「………………!!」





右頬の痛みと共に、口の中に血の味が広がる。







一瞬のことに、意味が分からず唖然としてヒメを見ると













「……バカ蓮。






目覚めたか?」









「…………っ」






ヒメは、親友だった頃と同じ顔で笑った。











その笑顔を見た俺は


しばらく放心した後で、やっと我に返った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ