片想いの行方
第29章 逢いたかった
「日曜。
試合が終わったら、帰らずに待っててほしい」
「……えっ……?」
蓮くんの言葉に、あたしは顔を上げた。
試合の後……?
「は、はい…分かりました。
じゃあ、陽菜ちゃん達と一緒に……」
「いや、香月だけでいいんだ」
…………!
蓮くんが、あたしを真っ直ぐに見た。
………っ
ドクンと心臓が鳴る。
な……
なになに………?///
「あ、あの……蓮くん……?」
「………………」
蓮くんは何も言わずに、あたしを見つめ続ける。
その瞳にドキドキして、体が動かなくなった。
もう、これ以上は心臓破裂するかも……///