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片想いの行方

第29章 逢いたかった



「……俺、行くわ」




「…えっ!?

あ、う、うん……///」




蓮くんがふっと視線を逸らして、自転車のペダルに足をかけた。



ド、ドキドキしすぎて胸が痛い……




「じゃあ、明日また学校で」



「うん、来てくれてありがとう……」



これからスクールまで行くんだよね。


自転車だとちょっと距離があって大変だなぁ。


というより


わざわざあたしの家まで来てくれるなんて……




「蓮くん……

遠回りになっちゃうのに……

どうして来てくれたの……?」




その言葉に、蓮くんがあたしに振り返った。







……ハッ!




つ、つい心の声が出ちゃった!




てゆーか、さっき屋上の時の態度を謝るって聞いたじゃんあたし!





……でも、もし体調を心配して来てくれたのもあるなら……




蓮くんはやっぱり優しいなぁ……

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