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片想いの行方

第30章 1番好きな人



「も、もう帰る!

…話は終わり!!」




…これ以上、ここにヒメと一緒にいたらだめだ。



せっかく素直になれて解った自分の心が、また乱されてしまう。



あたしはそう言い放つと、図書室の出口に向かって歩き出した。













次の瞬間











「………………!!」









左腕をぐっと引っ張られた。







バランスを崩した体が、もうひとつの体に倒れる。










あたしは後ろから











ヒメに抱きしめられた。

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