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片想いの行方

第31章 片方のピアス




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蓮が試合の日は、いつも晴れだった。




中学2年の時に、親の離婚ですぐ近くに引っ越してきた蓮は


容姿端麗・頭が良い・スポーツ万能という3拍子で、またたく間に学校中にその噂が広まった。



…つーか、なんで名前が一緒なんだよ……



少なくとも蓮が来るまでは、俺が1番モテてたはずだった。



それが、いつの間にか同じ名前の蓮の方が目立つようになってしまい、俺は少々気分が悪かった。




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家から歩きだして10分もすれば、川原の土手の入口に着く。



ここを登ると、先週蓮を殴った場所だ。



俺はそこへは行かず、左に進み住宅街へと入っていった。

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