片想いの行方
第4章 特別補習
「へー。そうなんだ」
蓮くんは特になんの疑いもなく、あたしの言葉を聞いて頷いた。
だ、大丈夫そう…?
誤魔化せたかな…?
って、こんな答え方でよかったの?
もう!
こんな事になるんだったら、ヒメのアドバイスを聞いてからこの日が来れば良かったなぁ。
あたしはバクバクする心臓を落ち着かせるのに必死になる。
すると、蓮くんはまた話しはじめた。
「話全然変わるけど。
…香月、ヒメと仲いいの?」
「………へっ?」
急な質問に、驚きすぎて。
思わず声が裏返った。
な、ななななんでヒメ!?