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片想いの行方

第38章 最後に、もう一度

「……やっぱり流石だなぁ、麗子さん。

もう、恋愛の教祖みたいですよ」



「そう?
でも私、男には全然モテないんだよ。

こんなイイ体してんのにさ」




アンナと麗子さんは豪快に笑った。


そして、麗子さんは再びあたしを見る。




「……実はさっき。


高校の前で蓮くんと弟に会ってきたの。


なんか、お互い服とかボロボロだったけど。


2人とも河原の方に向かったわ」




麗子さんは、あたしの手を持って



一緒に立ちあがった。




「美和ちゃん。




高校最後の日だよ。




当たり前だった日々も今日までで、明日からはもうあの2人と一緒に過ごせなくなる。




落ち着いて、穏やかに終わるのも結果としてキレイだけどさ。








意味分かんなくても、みっともなくてもいいじゃない。




何をしたって構わないわ。





……もう一度





美和ちゃんの想いをぶつけてみなよ。





この先人生は長いけど






今日のこの瞬間は二度と無いんだから!







………がんばれ!!」

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