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片想いの行方

第42章 もうひとつの世界



『自分の想いに正直に行動できるのって


この先どんどん少なくなる。



今の決心や事実が



将来全く違う結果になったりするんだよ』






卒業式、高校生最後の日にアンナと行ったあのカフェで




ヒメのお姉さんに言われた言葉が




今でも心の奥で燻っている。





「……………っ」




涙を止める事ができない私は、


作ってきたものを何一つとして、食べる事ができなかった。











結局私は










あの頃から何も変わっていない。











27歳になった今でも












泣き虫のままなんだ。

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