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片想いの行方

第43章 突然の…





私の左手は、温かい両手で包まれていて



目線を上にあげると



その人は目を閉じて、うたた寝をしていた。



「…………………」



…………?


私、もしかしてまだもうひとつの世界にいるのかな……?




……でも、そんなはずは無い。





だってそれは儚い夢の時間だから。





それでも、だんだんと頭が冴えてきて、ぼやけていた視界が澄み渡ってくると





あの頃の面影がはっきりと残る、彼の姿が映し出された。


















「……………ヒメ…………?」

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