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片想いの行方

第43章 突然の…

私の声で、その人は目をあける。



そして、その視線をゆっくりと私に向けて



寝起きのような掠れた声で、口を開いた。







「…………美和……」







「…………………!!」






ドクンと心臓が鳴る。




冷えていた体に、一気に血が巡る感覚が戻ってきた。




男の人なのに、長いまつ毛と深い瞳。


整った鼻筋に、シャープな輪郭。


金髪ではないけれど、軽いウェーブが残る髪型は同じ。





……あの頃と違うのは………






大人になって、さらに魅力的な色気を放っていること。




衝撃的すぎて、声が出てこない。




うそ……


こんなことって………

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