片想いの行方
第43章 突然の…
話そうとしたその時。
グウゥー……
「………………!!」
私のお腹から出た音が、部屋中に鳴り響いた。
その後も続けてキュルル~っと鳴る音に、私は思わず飛び起きる。
「…………!/// あ、あの………」
は、恥ずかしくて顔から火が出そう……
そういえば、お昼ごはん食べてなかったんだ……!
「…………ぶっ………」
その吹き出した声に気付いて顔を上げると
ヒメはお腹を抱えて笑い出した。
「なんだよお前、腹減ってたの?
さっきからすっげー鳴りまくってるけど………
はははっ マジでウケるわ」
「ちょ、ちょっと……///
そんなに笑うことないでしょ!」
相変わらずデリカシーないんだから!
あまりにもヒメが笑うから、ついムキになって反応しちゃう。
……でも
このやり取りがなんだか懐かしくて、胸がキュンとしちゃう。
こんな気持ち、久しぶりだなぁ……