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私は深呼吸をして



消した文章の代わりに、最後の言葉を重ねた。




『私は元気です。


楽しい日々を送っているよ。


蓮くんも体に気をつけて、お仕事頑張ってください。



美和』






メールが送信されたのを確認すると、再びベッドに戻った。








……眠りが、また夢の時間へと導いてくれる。







ヒメと偶然出逢えて


アンナと電話で話せて


蓮くんからもメールが届いた。





３人と繋がっている、嬉しい現実。








だけど私は








偽りの世界に行ったまま、二度と目を覚まさなくていい。



　


ずっとその夢の中にいたいと、心の底から望んでいるの。
















…………夢の中には












あの人がいないから。