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片想いの行方

第45章 あの頃とは違う



ぺこっと頭を下げると



「大丈夫なら、良かった。

………で、それを確認できたところで、ぶっちゃけここからが本題よ」



私が顔を上げると、にんまり顔の奈々さんが声をひそめた。




「あのMDチームの超イケメンくん。

美和ちゃんの同級生だったなんて。

……これって、運命の再会?」



「…………!」




ドキッと心臓が鳴る。


長いまつげをパチパチと瞬きさせる奈々さんに、私はゆっくりと問いかけた。



「……あの……

ヒメが私を病院に……?」



「へぇ♡ 姫宮くんの事、ヒメって呼んでるんだぁ~!」



目をキラキラさせて、奈々さんは続ける。



「もうね~、すっごいカッコよくて王子様みたいだったんだから。


私が乗ろうとしてたエレベーターに、上のフロアからの姫宮くんが乗っててさ。


倒れた美和ちゃんをすぐに抱きかかえて、私に救急車呼んでくださいって。


そのままエントランスまで降りて、一緒に救急車に乗って。


あまりに早くて的確な行動だったから、周りもわぁ~♡って感激状態だったんだよ」

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