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片想いの行方

第45章 あの頃とは違う


「ちょ、ちょっと何………」



いきなり触れられて、私の体はビクッと反応する。




「………で、本当はなんなんだよ」


「……えっ……?」





再びヒメに目線を向けると


さっきまでの笑顔は消えていた。






「お前が倒れた理由、言えよ」






その低い声に、ドクンと心臓が鳴る。




「……だ、だからそれは……

仕事の疲れと寝不足だって……」



「寝不足の原因は仕事だけじゃねーだろ。

何か他の理由で、無理してる」




「…………!」




ヒメが私を真っ直ぐに見る。



なんだか不機嫌な様子で、怒ってるような瞳で



少しだけ怖い。






「……別に、他の理由なんてないよ」






私はヒメから視線を外した。





「無理だってしていないし。


毎日楽しいから、いつも元気だもん。


昨日はたまたま………」






「美和」

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