片想いの行方
第5章 デート?
そうして2時間近く歩いた後。
メイン通りから少し入った路地にある、カフェのオープンテラスであたし達は休憩することにした。
「…何不満そうな顔してんの」
オレンジジュースを飲み始めたあたしに向かって、ヒメが声をかけてくる。
「不満ではないんだけど…」
「けどなんだよ」
「なんか、もっとキュートでラブリ~な感じの服を買うんだと思ったから。
拍子抜けしたの」
そう、結局買ったのは…
スキニーのブラックデニム。
オフホワイトのレース付チュニック。
シフォンの切替キャミソール…色はブラック×ホワイト。
どれもシンプルで、文字通り色は白と黒だけ。
なんかさ~
もっと明るくて夏っぽい色とかの方が良くないかな~~??