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片想いの行方

第6章 ドキドキする理由

「…………」


…あれ?



ヒメは何も言わない。


話しかけられてるのに、目線はアイスティーに向けられたままだ。




「ちょ、ちょっとヒメ………」



あたしはヒメの顔を覗き込む。


話し掛けてくれてんのに、なんで無視してんのよ。



すると、女の人は私の方に目線を向けた。



「こんにちは。

デート中に突然ごめんなさい。

…もしかして、姫宮くんの彼女さん?」



「えっ!?」



あたしはドキっとしてオレンジジュースを置いた。



「ち、違いますっ…!

あたしは、ただの……ヒメのクラスメートです!」



思わず声に力がこもる。


ビ、ビックリしたぁ。


いきなり彼女だなんて言われるなんて。


でも、周りからはそう見えてるのかな……

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