片想いの行方
第6章 ドキドキする理由
「へー! ヒメってお姉さんいるんだ!
いくついくつ?」
「……ハタチ。 大学2年」
わー! 3つ年上だー!
お姉さんの友達ってことは、優香さんも同い年なのかな?
3つしか違わないのに、あんなに大人っぽくなるんだなー。
「幼馴染みだから、優香って呼び捨てしてるの?
てか、さっき優香さんヒメと全然会ってないって言ってたよね?
近くなのに、なんで……」
すると、突然ヒメがあたしの顔を右手で掴んだ。
「……!? ひょ、ひょっと……」
ほっぺを挟まれて、言葉が変になる。
「お前、人の事探ってる場合じゃねーだろ。
俺の事はもういいから、金曜の課外授業に集中しろよ。
そこで蓮と何かしら進展しなければ、俺はその時点で協力するのをやめる」