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片想いの行方

第67章 ☆立場逆転

なぜかモジモジする美和。

こーいう態度を見ると、高校生の時と変わってねーなと感じる。




「鍵って?」

「……ヒメの、マンションの鍵」

「あぁ、別にいいけど。なんで急に?」

「今日、先に行っててもいい?」




よく見ると、美和は既にバッグを肩にかけて帰る準備をしてきたようだ。



………? 珍しいな。

いつもは俺から誘わないと来ないくせに。

つーか、美和から言いだすなんて初めてだ。



俺はベルトに引っかけたキーチェーンから、部屋の鍵を外した。




「俺、今日も帰るの遅いけど」

「うん、大丈夫」

「?なんか企んでる?」

「……た、企んでなんかないよ!///」




俺から鍵を受け取ると

美和は慌てた様子で、バッグの中にそれを閉まった。



………怪しい。




「別に、どこ見てもいいけど。
他の女のものなら、全部処分してあるぜ?」


「………!
バカ!違うわよ!
それにそういう時は、最初っから無いって言うの!」

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