片想いの行方
第68章 ☆蓮愛相談室
……大した事じゃないと、ヒメが自分で言ったように
どっかの誰かが美和に告白したとか、その程度の話なんだろうな。
ヒメに敵う奴なんて、俺以外にいるとは思えないし
美和の真っ直ぐな想いは、ヒメ自身が1番分かっているはずだ。
だけど、そんな事実さえ霞んで不安になってしまう程、美和に惚れてるヒメに
呆れるのを通り越して、俺は笑いが込み上げてきてしまった。
「……ったく。
今の時点で、もう既に傷口に塩を塗られてるんだよ」
『は?何?
聞こえなかったんだけど』
ヒメの声と一緒に、電車が通り過ぎる音が聞こえる。
俺は朝日で輝く海面を見つめながら、口を開いた。
「一生、片想いする気でいればいいんじゃねーの?」
『………あぁ?』
「素直な想いを持ち続けて、お前らしく美和に愛情を注いでやれば
美和はヒメの気持ちに応えてくれるよ』
自分に言い聞かせるように
俺は続けた。
「大丈夫だ、ヒメ。
お前は、そのままでいいんだよ」
どっかの誰かが美和に告白したとか、その程度の話なんだろうな。
ヒメに敵う奴なんて、俺以外にいるとは思えないし
美和の真っ直ぐな想いは、ヒメ自身が1番分かっているはずだ。
だけど、そんな事実さえ霞んで不安になってしまう程、美和に惚れてるヒメに
呆れるのを通り越して、俺は笑いが込み上げてきてしまった。
「……ったく。
今の時点で、もう既に傷口に塩を塗られてるんだよ」
『は?何?
聞こえなかったんだけど』
ヒメの声と一緒に、電車が通り過ぎる音が聞こえる。
俺は朝日で輝く海面を見つめながら、口を開いた。
「一生、片想いする気でいればいいんじゃねーの?」
『………あぁ?』
「素直な想いを持ち続けて、お前らしく美和に愛情を注いでやれば
美和はヒメの気持ちに応えてくれるよ』
自分に言い聞かせるように
俺は続けた。
「大丈夫だ、ヒメ。
お前は、そのままでいいんだよ」