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片想いの行方

第68章 ☆蓮愛相談室

「蓮、起きてたの?」




振り返ると

窓ガラスを開けて、目を擦りながら瑠璃が起きてきた。




「瑠璃」

「………?
なんだか楽しそうね」




1人で笑ってる俺を見て、瑠璃も微笑む。


その笑顔が愛しくて、俺は細い腕を引き寄せ瑠璃を抱きしめた。




「…………蓮?」

「好きだよ、瑠璃」




自然に言葉が出てくる。

白い息が浮かぶほど寒い、バンクーバーの朝。

その体をさらに強く包み込むと、俺の手にあった携帯に瑠璃が気付いた。




「仕事の電話していたの?
朝から大変ね」

「………いや」





仕事より面倒な電話だったな。

俺は瑠璃を抱きしめたまま、呟いた。






「泣き虫専用の、恋愛相談室」


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