テキストサイズ

片想いの行方

第69章 ☆甘い夜

「……ちょ、ちょっとヒメ……!」




聞かなかったふりをして、そのまま胸元にキスを落とすと

美和が慌てて頭を起こした。




「ダメだってば!」

「いいよ、俺気にしねーし」

「気にしてよ///」

「………ド悪魔!」




俺が思わず叫ぶと

美和が俺の背中に手を回して、力いっぱい抱きしめてきた。




「私は、こうしてヒメとぎゅっとしてるだけで、幸せなの」




………でたよ、女の持論。

こーいうのだけは共通する。




「……あいにく、男はそうはいかないんだよ」

「どうして?」

「途中で止められねーの」

「何が?」




…………分かるだろ!!

優しい俺もそろそろ限界。

俺は体を起こして、美和を抱きしめたまま座って

半ばヤケになり、ぶっきらぼうに言い放つ。




「既に、半勃ちだから」

「……………」





すると、美和は上目使いになって

小さい声で俺に囁いた。







「私、胸Dカップだよ?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ