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片想いの行方

第72章 ★教祖崩壊

「……瑠璃の言う通り
前の彼女の事は本気で愛してたよ」

「…………!」




再び心臓がドクっと鳴る。

一瞬切ない表情をしたけど

蓮はすぐに真剣な顔になって、私を見つめた。




「それでも俺は

何に措いても一度決めた事は、必ずやり遂げたいし

相手が真剣に伝えてくれた想いには、誠意をもって応えたいと決めてる」




窓の外の光が、蓮を照らす。

その輝きが眩しくて、目が眩んでしまいそう。




「信じてくれないかもしれないけど

瑠璃、俺は今本当にお前が好きだよ」


「……っ 蓮………」


「勝手に別れたいって告げた俺に、パワーを注入してくれたり

フラれてガキみたいに泣いた俺に、笑顔で花丸くれたり」


「……………っ」


「そんなしつこくて、優しい女

………お前しかいねーよ」





蓮はそう言うと


私が放心している間に


ふわっと私の体を抱きしめた。

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