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片想いの行方

第72章 ★教祖崩壊

「~~~~~!!」



こ、これは夢………!?

蓮の腕が、力強く私の体を抱きしめたから

それだけで、全身が沸騰するように熱くなる。



「れ、蓮………///」



周りから黄色い歓声が飛ぶ。

バレンタインに盛り上がった、ただの痛いカップルにしか見えないと思うけど

蓮の容姿が、これだけの女性達を注目させる。





「ごめん、瑠璃」

「………えっ?」




頭の上で、蓮の低い声が響く。




「不安にさせて、ごめん。

一緒にいられる時間は少ないけど

離れている時も、俺はお前の事をちゃんと想ってるから」


「…………っ」


「もう、絶対泣かせないから」




その言葉を聞いて……だめだった。

蓮への愛しい気持ちが溢れてきて

私はその背中に手を回して、胸に顔を埋める。




「さっき泣いてたのは、蓮のせいじゃないのよ……」

「でも、ずっと不安だったんだろ?」

「…………っ」

「言って、瑠璃」




優しく私を呼ぶ声。

………それだけでもう、体が溶けてしまいそう。

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