テキストサイズ

片想いの行方

第74章 ☆おまけのstory/泥酔

▼side... ヒメ


「ヒメ、お帰りなさい」

「…………ただいま」



夜11時。

玄関のドアを開けると、美和の笑顔が飛び込んできた。

………あぁ、一瞬で疲れ吹っ飛ぶな。

弾丸日程を終えて疲れてるけど、この笑顔を見ると全てを忘れられる。



「お前、その格好……」

「あ、ごめんね勝手に。
部屋着持ってくるの忘れて、借りちゃったの」

「構わないけど、寒くねーの?」

「今ね、お風呂出たばかりなの」



廊下を進む美和に続いて、リビングに入る。

俺のTシャツだけ着て、下は生足で何も履いてない。

……それだけで、反応しちゃう俺。



「ヒメ、お腹空いてる?何か……
……………っ」



ソファに座ろうとした美和の腕を、ぐっと引き寄せて

俺はその体を抱きしめた。



「……ヒメ……」



湯上りだからか、美和の顔は赤くて

まだ少し濡れたままの髪から、いい香りが漂う。



………マジで

可愛いんだけど。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ