片想いの行方
第8章 課外授業開始
「結局そっちにしたんだ」
「えっ?」
急にヒメが口を開いたから、あたしはプリントから目を離した。
「服。 白い方にしたんだな。
いいじゃん、似合ってるよ」
ヒメがあたしをみて、ニコっと笑う。
「………///」
…だめだ。
ヒメの笑顔を見ると、なぜが胸がきゅうってなる。
この気持ち、よくわからない…。
その後は、服の話とか、もうすぐやってくる夏休みの話とか、ヒメとあたしはずっと喋っていた。
…あたし、アンナ以外の誰かとこんなに会話したことない。
ヒメとは、気を使わなくてもいっぱい話せるんだ。
不思議…。