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pure love

第5章 兆候?

「……ふざけんな」

平野に向けて詰め寄ろうとする俺の身体を、

「蓮くん⁈ 相手にしちゃダメだよ⁈ 」

その小さな身体で抱き締めるように、凛が必死に押さえる。


「じゃあ、俺と凛のラブラブぶりを指咥えて見てろ」

俺から凛を引き剥がし、自分の胸へと抱き締める平野。

それを目の当たりにすれば、

凛のお陰で一度下がり掛けた怒りのボルテージが再び上昇する。


「止めろ‼︎ 」

凛の身体を引き剥がす俺を、平野はニヤニヤした顔で見ている。


「勝負する気になった?」

そのニヤけた顔を、殴り付けたいくらいに腹が立つ。


このまま、

平野に舐められたままでいたくない。



「……お前が負けたら、2度と凛に触んなよ」

こいつが約束を守るヤツだとは思えないけれど、

黙らせる為にも、一度くらい勝負してやってもいい。

そう、思った。


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