テキストサイズ

pure love

第5章 兆候?

まともに継げない呼吸は、

はぁはぁからゼーゼーに…

気付けばヒューヒューとあり得ない音を立てている。


全身が心臓になったみたいに、ドカンドカンと激しく暴れていた心音。

ドク…─────…ッ

それが、一瞬止まった───……。



「……ッ、痛ぅ───…う、っ⁉︎ 」


突然、

経験した事のないような激しい痛みに襲われる。


心臓? 肺?

何処が痛いのかわかんねぇ‼︎

胸を掻き毟り、鷲掴むように押さえて蹲る。



「蓮くん‼︎ 蓮くん‼︎ 蓮くん‼︎ 」

泣き叫びながら縋り付くのは、

間違いなく、

「り、ん……」

俺の意識は、ここでプッツリと途切れた。


──────────…

─────…


ストーリーメニュー

TOPTOPへ