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pure love

第5章 兆候?

凌太先生に外してもらえば、やっぱり少し呼吸が乱れて苦しくなる。

動作一つ一つに息苦しさや胸の痛みを伴う。

凌太先生の言葉通り、無理し過ぎたんだよな……。



「こんにちは〜」

元気な声が病室のドアをくぐって来た。


「よぉ、凛!」

「お父さん? 回診?」

「そう。今なぁ…」

「だーっ、止めろって‼︎ 」

絶対今のこと、凛に言う気だ!

このイタズラっ子みたいな所、直せよー!



「院長!」

血相を変えた看護師が凌太先生を呼びに来た。

途端に、キリリと医者の顔に戻る凌太先生。


ヤベ…男相手に今、ドキッてした。


「絶対無理するなよ」

そう言って、俺の髪をグシャグシャに掻き回した凌太先生は、呼びに来た看護師と共に足早に病室を出て行った。



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