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pure love

第6章 友情?

楽しい時間はあっと言う間に過ぎて、図書室を締める時間だと教師が回ってきたのは午後の5時。

俺と凛は、校舎裏の自転車置き場へと来ていた。


「家まで送る」

「え? いいよ、遠回りじゃん?」

学校から歩ける距離に俺の家がある。

さらにそこから秋村病院までは、歩いて15分。

俺は徒歩通学だけど、凛は自転車通学だ。


「俺の用事で凛を呼び出したんだから、俺にカッコつけさせて?」

なんて言ってから、ちょっとキザだったかなぁと照れる。


「ほらっ、その、体力つけろって凌太先生に言われてんだよ」

焦って紡いだ言葉は、凌太先生に言われたのとは真逆の言葉。

言われたのは、”体力つけろ”じゃなくて、”無理は絶対するな”だ。

でも、凛の前ではカッコ付けたい。

「本当?」

疑いの目を向ける凛に、俺は笑顔で頷いて見せていた。


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