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pure love

第7章 告白!

昨日の約束通り、

凛と学校へ行って、図書室で夏休みの宿題をする。

倒れてからずっと続いていた微熱も今朝ようやく下がり、体調も少しずつ落ち着いて来ている。


ブーブー…

机に置いていた携帯が、静かな図書室にバイブ音を響かせる。

慌てて手に取り、画面を確認する。


「げ…」

奏からだ。

「蓮? 出ないの?」

首を傾げた凛が、俺の手の中の携帯を指差す。


間違いなく”宿題写させろ”って電話だと思う。

そんな事で、凛との2人きりの時間を邪魔されたくない、

でも…

「………出ないの?」

二重の大きな瞳に見つめられ、

小首を傾げてそう言われれば、

「もしもし?」

出ない訳にいかないだろ。


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