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pure love

第7章 告白!

『れーん、夏休みの宿題ーっ』

こちらに話す隙も与えず、奏が先に喋り出す。


「はぁ? んなもん自分でやれ」

じゃあな…っと終了ボタンを押そうとすれば、

『はぁ⁈ 昨日の借り返せよっ』

凛に聞こえかねない大声で叫ぶ奏。


慌てて立ち上がり、凛に謝って図書室を出る。

「お前なぁ…」

『今どこ?』

文句を言ってやろうと話し出した俺を遮り、奏は呑気に聞いてくる。


「あー? 学校の図書室」

答えてから後悔した。


『すぐ行く』

「はぁ? 来んな!」

『行くよ! 俺、今補習終わったとこだからすぐ行く』


凛と2人きりの時間を邪魔されたくない。


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