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pure love

第8章 相愛

少しだけ…

先程の熱っぽい雰囲気が冷めて、

照れながら身体を離す。

思わず周りを見回し、

誰にも見られていなかった事を確認してホッと笑い合った。


花火はフィナーレを迎え、夜空高くに彩る。

ようやく見えた花火を、凛と手を繋ぎ見上げた。



「さっきね…

蓮の寝顔見て、小夜子ちゃん達が ”カッコイイ” だとか ”可愛い” だとか騒いでた」

ボソっと呟いた凛。

場所取りしてて爆睡した時の事だよな?

小夜子って……凛の友達の名前だよな?

寝顔見られるとか…

なんか…すげー恥ずかしい。


「なんか…モヤモヤした」

「モヤモヤ?」


気付けば凛が俺の方を見ていて、

「これからは、そういう無防備な顔、他の女の子に見せちゃ嫌だよ?」


─────…っ

ヤキモチ?

ヤバイ…

可愛い過ぎる……


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