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pure love

第9章 深愛

週末には、凛の誕生日。

となると…


「プレゼントかぁ…」

花火の時に多少使ったけど、

子供の頃からの小遣いが、使い道もなかったから溜まってる。

金銭的には困らないけど…


「何がいいのか、全然わかんねぇ…」

柄にもなく買った、女向けプレゼントの雑誌を閉じる。


会う度リサーチしても、

上手く伝わらないのか、

凛の口からは肝心な答えが返ってこない。


気持ちはどんどん焦るけど、だからって適当なものを買う訳にもいかず…

今度は携帯でランキングサイトを開いて探す。


──────────…



「……っあ⁉︎ ヤベッ‼︎ 」


携帯を握り締めたまま、

いつの間にか眠りこけていた。


気付けば約束の時間を過ぎていて、

俺は慌ててバッグを引き寄せた。


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