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pure love

第9章 深愛

夏休みに全員に出された課題は、毎日学校に集まっていた時に全てやり終えた。

最近は、凛の家で自由課題をやっている。


─────でも…

ガクンッ

頬杖付いてた掌から頭が落ちて、慌てて顔を上げる。


「蓮? 大丈夫?」

心配そうに凛が俺の顔を覗き込む。


「あー…悪い……すげ、眠い……」

答えながらも、重たくなる瞼に引き摺られて目が閉じていく。


「ベッド使っていいよ?」

「いや、ヘーキ…」

そう言うと、凛はグッと眉間に皺を寄せる。


「そう言ってこの前も爆睡しちゃったでしょ? 私じゃ蓮を運べないから! ベッド使って!」


何故か最近はやたらと眠い。

家ではほとんど寝てるし、

こうして凛の家に来ても居眠りしてしまう事が多い。


「……ごめん。30分だけ…」

寝具から香る凛の匂いに誘われ、俺はふわふわと夢の世界へと誘われて行った。


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