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pure love

第9章 深愛

荒い息遣いの合間に、凛の頬を両手で挟み込む。

チュ…と軽く口付ければ、下の方で繋がった部分がキュッと締め付けられる。


「っ凛、聞いて……」

「ん…何?」


2回目になると痛みはないのか、

凛は余裕の表情で俺を見つめている。



「俺が出来る全てを使い切ってでも、凛を絶対幸せにするから」

「蓮……」


嬉しそうに笑う凛。

その笑顔、すげー好き。

だから……


「何があっても、凛は笑顔でいて? それだけで俺は幸せを感じられるから」


少しだけ考える素振りを見せて、

「……蓮が笑わせてくれなきゃ笑顔になれないよ?」

甘えたように、凛は笑う。


「うん、全力で笑わせる。全力で幸せにするから」

「ふふっ」

俺の言葉に幸せそうに笑ってみせて、凛はギューっと抱き着いてきた。



「その後も、ずっと幸せでいて……幸せに、なって?」

「………」


”その後” に込めた俺の気持ち…

今は聞こえないふりしてる凛だけど、

いつか、気付いて……?


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