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pure love

第2章 嫉妬?

ザワザワと賑やかさが戻ってくる。

「だっりー」

「疲れて歩けない!」

汗だくで、顔には疲労の色を滲ませて、同級生たちが下山してきた。


「1組から順番に風呂入れー。男子は15分、女子は20分ごとに交代して行くからなー」

学年主任の声が響く。

5組の俺らに、風呂が回ってくるのはまだ1時間以上先だ。


「れーんっ!」

汗の臭いをプンプンさせながら、俺の首に腕を絡めてくる男…目黒 奏[めぐろ かなで]

クラスメイトで、何かやたらと気が合うヤツ。

二重のデカイ瞳を輝かせながら、俺の顔を覗き込んでくる。


「蓮〜、凛ちゃんと何かあったぁ?」

─────ドキッ

いきなり核心に触れる質問を浴びせられる。


「なっ何かって…なんだよ⁉︎ 」

「いやいやいや、俺が聞いてんの」

興味津々といった様子の奏の瞳に覗き込まれると、なんだか見透かされそうで怖い。


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