テキストサイズ

pure love

第10章 願い

「いいか、蓮!指だろうが何だろうが、絶対挿れんなよ!」


帰らないと駄々を捏ねた凌太先生だが、美優さんからの電話でピタッと大人しくなり、ようやく車に乗り込んだ。

─────が、

「凛!守れよ、自分の貞操!簡単に侵入を許すなよ!」

なかなか発車せずに、俺と凛に交互に下ネタをぶちまけてくる。


「お父さん、早く戻らないと…」

「凛、お前も一緒に戻ろう。指くらい挿れてもいいだろなんて平然という野獣の隣に置いて帰れない!」


───だから、

それは言い間違えたんだって…

面倒な言い間違えしたな、俺。


困り顔で凛と見つめ合った時、

♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜

凌太先生の携帯が鳴る。


「げ、美優だ……」

そう呟いた凌太先生。

美優さんにまたこっ酷く叱られたようで、渋々帰って行った。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ