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pure love

第11章 【最終章】未来 〜side 凛〜

思わず噴き出しそうになった私とは裏腹に、

男の子とその母親は、目を大きく見開いて蓮を見つめた。


「……先生?」

「うん、俺も生まれた時からこの病気だった」

「そうなの⁈ 今は? 苦しくない?」

「うん、全然平気。もう治った」


質問攻めの男の子に、笑顔で答える蓮。


「な、お…った?」

母親の瞳からは今だ涙が零れていたけれど、それは先程までの絶望の涙とは明らかに違う。


「はい。時間は掛かっても治る病気です」

蓮の言葉に、良かった…と小さく呟いて泣き崩れる母親。


今度は子供の方を向き、

「俺がこの病気の治し方教えてやる。一緒に頑張ろうな」

そう言って笑う。


「─────うん‼︎ 」

男の子の瞳は暗闇から解き放たれ、心の底からの笑顔で頷いた。



”凛が絶対に発症しないように……こんな病気で苦しむ人が1人でも減るように……医者になってこの病気を治す”


蓮…

夢を叶えてくれて、ありがとう。

そして今、

夢を与えてくれて、ありがとう…










【pure love】

読んで下さった皆々様、

しおりまで挟んで下さった皆様、

そして、

拍手やピックアップを押して下さった皆々様、

本当にありがとうございました!

レビューを下さった皆様、

本当に私の支えでした。

ありがとうございます!

こんな亀更新に、長い間お付き合い下さり感謝してもし切れません。

そしてやっぱり、悲恋の書けない広竹みぃなのでした|ω・`)

2014.2.19 執筆開始 〜 2014.8.5 完結

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