pure love
第11章 【最終章】未来 〜side 凛〜
母親の号泣に、不安げな顔をしていた男の子の目にも涙が溜まる。
「おいで」
「は?」
男の子に向けて手を広げた蓮。
引き寄せて、膝の上に抱っこした。
「うわっ、すげー重たい!」
「当たり前じゃん、小3だよ?」
泣きそうだった男の子は、蓮の膝の上でドヤ顔をしている。
「うん。ちゃんと大きくなってる証拠だな。ちゃんと、生きてる」
ああ、いつか、蓮が言ってた。
親に ”元気に産んであげられなくてごめん” って謝られるのが嫌だったって…
必死に生きてる自分を否定されているようだって…
「……でも僕、死ぬんでしょ?」
男の子の瞳が闇を纏う。
更に泣きじゃくる母親が、その闇を更に濃くしていく。
「……死なないよ」
静かで、
でも、力強い蓮の声が響く。
「嘘だ」
暗闇の瞳から、涙が零れ落ちる。
男の子が ”生きたい” と願う証し。
「ホントだよ」
「証拠は?」
「うーん…俺?」
「おいで」
「は?」
男の子に向けて手を広げた蓮。
引き寄せて、膝の上に抱っこした。
「うわっ、すげー重たい!」
「当たり前じゃん、小3だよ?」
泣きそうだった男の子は、蓮の膝の上でドヤ顔をしている。
「うん。ちゃんと大きくなってる証拠だな。ちゃんと、生きてる」
ああ、いつか、蓮が言ってた。
親に ”元気に産んであげられなくてごめん” って謝られるのが嫌だったって…
必死に生きてる自分を否定されているようだって…
「……でも僕、死ぬんでしょ?」
男の子の瞳が闇を纏う。
更に泣きじゃくる母親が、その闇を更に濃くしていく。
「……死なないよ」
静かで、
でも、力強い蓮の声が響く。
「嘘だ」
暗闇の瞳から、涙が零れ落ちる。
男の子が ”生きたい” と願う証し。
「ホントだよ」
「証拠は?」
「うーん…俺?」