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pure love

第12章 短編・番外編【第一章・大好きな人】

<side 美優>


それは、娘の凛が高校受験を間近に控えた日のことだった。


「ふぁ〜眠い……って、凌太?」

一日の疲れをお風呂で取り、小さなあくびをしながら寝室に入れば、

「……………」

私の声にも気付かず、食い入るようにパソコン画面を見つめる凌太の姿。


「……どうか…したの?」

心臓がバクバクと嫌な音を立てる。


この、場面…

この、凌太の顔…


いつかの記憶が蘇ってくる…

──────────…

─────…

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