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pure love

第12章 短編・番外編【第一章・大好きな人】

互いに服を脱ぎ捨てて、全裸で抱き合う。

結婚した頃と変わらない……なんて言えないな。

長男の優太が夏には18歳になるのだから、お互い随分と歳を重ねてきた。


なのに、

「美優、綺麗だよ…すげー好き……」

私の身体の隅々にキスを落とす凌太の言葉は変わらない。

ううん、言葉だけじゃない。

その愛情も変わらないと自信を持って言える程、いつだって伝えてくれるし伝わってくる。


チュ…というリップ音を残し、凌太の唇が私の胸から離れた。

たっぷりと愛を注がれた膨らみの真ん中は、真っ赤に熟れて濡れ光っている。

胸だけで何度も熱い波に飲まれすっかり力の抜けた私は、身体を起こした凌太を見上げる事しか出来ない。


「すげーエロい……」

「……んっ」

整わない呼吸を繰り返していた唇が塞がれて、

「ふ…ぅンッ…は、ぁあ…っは」

必死に繋ごうとする呼吸が、鼻を抜けて甘い声に変わる。



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