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pure love

第1章 出逢?

だから、高校は地元から離れた所に決めた。

一人暮らしはさすがに難しいだろうと思ってたけど、心配した親は高校の近くへ引っ越しを決めた。


俺がひとりっ子でよかったよな。

ていうか、小さい頃の俺は身体が弱過ぎて、兄弟なんて作ってる暇もなかったんだろうけど。


んで、

あっちの掛かりつけ医が紹介してくれた病院が秋村病院。

院長であり、俺の担当医が、凌太先生。

この病気の治療では、結構有名らしい。

病気が病気なだけに、わざわざ院長先生が診てくれるんだよな。


でも、地域密着の病院らしく、凌太先生は院長なんて肩書きだけど、全然堅苦しくない気さくな先生。


「まだ研究段階ではあるけれど、完治の可能性はある」

そう凌太先生は言ってた。

最近は発作もほとんどない。

完治……夢じゃないかもしれない。

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