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pure love

第3章 初恋?

「患者と医者なんて薄い関係じゃないよ、な?」

どうせ凌太先生の冗談だろっと思ったのに、

「え? あ、うん…」

凛の口からは意外な言葉が零れる。


─────は?


単なる患者と医者じゃないのかよ⁈

薄くない関係?

つまりは濃い関係?

濃い?

……恋?



「───ッこのクソ医者!」

思わずまた起き上がりそうになった身体を、イケメンが押さえ込む。

ハッとして機械を見れば、静かに動いているだけ。


ホッと一息吐いた後、再び凌太先生を睨む。


「……ラブラブな奥さん居んのに、いいのかよ?」

「凛ともラブラブだよ」


余裕の笑みを浮かべる凌太先生。

うわ……相手が凌太先生なんて、勝ち目無しじゃん⁈


「凛! こんな親父のどこがいいんだよ⁉︎ 」

完全に負け犬の遠吠え。

わかっていても、吠えずにはいられない。



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