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pure love

第4章 距離

一瞬、凛の顔が悲しげに見えたのは俺の自惚れなのか…

「うん……男女合同のバスケだよね、頑張らなきゃ」

そう言って凛はいつもの笑顔を見せる。


「大丈夫なのか?」

そういえば、凛って運動しても平気なのか?


「え? あ、うん。辛くなったら休むようにしてるから」

て事は、凛は体育程度の運動ならしてもいいって事か。

それ程ひどい症状ではない事にホッとした。


「……無理すんなよ?」

「ありがとう」


凛の笑顔に、俺の心臓は高鳴る。


この笑顔にドキドキしっ放しだ。

この笑顔を俺だけのものにしたい…

この腕を掴まえていたい…


そんな気持ちをぶつけてもいいのか…俺はまだ答えが出せなかった。

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