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pure love

第4章 距離

肘がぶつかりそうな程に近付き、隣に座るマキ。

何となく…少し横に避けてしまう。


「蓮はバスケやんないの?」

「やんない」

ていうか…


「やんないんじゃなくて出来ないんだろ?」

突然掛けられた声。

今俺の中で一番面倒だと思う奴の声。


「平野くん?」

マキの声も嫌そうだ。

その点では気が合いそうだな。


「出来ないって何? バスケ部だからって偉そうだね」

マキの言葉に、フンッと平野が鼻を鳴らす。


「お前体育はいつも見学だけど、運動神経通ってないの?」

ムッ…とするけど、こいつに関わるのは面倒だ。

「そうかもな」

サラッと受け流す。


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