神様の独り言
第6章 神様は罪を許し歌う
「―――うるさいです…
貴女の声が――――…ハキに届いていなかった事が…救いだわ―――――――…
貴女の口は酒だけ通ればいい…舌なんか要らない…喋らないで不快だから…」
「え…そんな――――」
酒女は、額を赤くさせ…道子を見上げる!
「見ないで―――――…
その目は…酒だけ見てればいいんです!」
道子は、酒女の両サイドにいた客に“最大の苦しみと死を”と…囁いた――――…
客は、「かしこまりまし!」
と…喜び立つと…
酒女を羽交い締めにし
酒の置いてあったカウンターに引っ張っていった―――…