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神様の独り言

第6章 神様は罪を許し歌う


ピックをグリグリと回し…目玉をくりぬいた―――――…



「ヒッ、ヒッ、ヒッ――――――…グァグァ…ぐぐぐぐぁ」



片目がくりぬかれた酒女は、まだ残った片目で道子を見つめ――――――…助けを求める――――…




その目…何度ハキが酒女に向けたことだろうか…




それを思うと…道子は、早くハキの元に帰りたくなっていた…




客は…そんな酒女の片目も…アイスピックで突き刺し…くりぬいた!!



息も出来ず激痛に悶えた酒女の体はすでに力なくピクピクと痙攣している―――…




くりぬかれた酒女の目は…


さっきまで酒女が飲んでいた酒のグラスに入れられ…

焼酎が注がれていた……




氷と共にグラスで揺れる酒女の眼球は…



ハキの目の色と似てもにつかない―――――――…




あの…綺麗なハキの瞳は…

父親譲りだったらし―――…





「グッフっ――――――……」





酒女は…もう…酒も飲まなくり――――――…



動かない…





「ねぇ…死んだ?」



「はい…脈も…心臓の音もしません」






そぅ―――――――…



ハキに繋がっていた見えない鎖が切れた瞬間だった…




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