神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
その日…道子は、義理父から引き継いだ会社に出向く用事があり…
食事の後、道子とハキは別々に過ごした―――――…
ハキは、昨日の事が気になっていたが……ニュースも新聞も見ることはしなかった…
部屋に戻ると…
酒井と女の使用人が部屋を片付けていた…
申し訳なくて頭を下げると…
酒井は、微笑みながら『どういたしまして』と手話で返事をしてくれた――――…
ふと、女の使用人を見ると…テレビの後ろを丁寧に掃除をしている――――…
酒女はよくテレビの後ろに物を落としていた…
どこの家庭もテレビ裏はデッドスポットなんだと…ハキは、笑ってしまった