神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
そのてん道子は、感情のブレが少なく…
いつも穏やかに話してくれていた…
早口にもならない…
テンションを上げて喋る事もない―――――…
酒女や…テンション高い客の女しか知らなかったハキにしてみたら――――…
道子は、今まで出会ったことのない未知の存在…
だが…ハキには道子のテンポや空気感は心地よく…安心できた――――――…
酒井もそんなハキを知ってか知らずか…
ゆっくり手話をしたり…喋ってくれた
こんな穏やかな時間や世界があったのかと…ハキは、やっと…肩の力を抜く事が出来た――――――…