神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
別室は書庫になっていて…
沢山の書物が置いてあった…
そこにはデスクが用意されており…
酒井は、ハキをデスクまで案内すると…座るように促した―――――…
『興味がありそうでしたので…簡単な教材を準備いたしました…
それと…読み書きは基本的ですから…こちらも…いかがですか?』
ゆっくり、手話と唇を読むハキの手元に…
“やさしい手話”と“あいうえお”の教材が置かれた…
学校に行っていないハキは、“あいうえお”から勉強するのは始めてて…目が輝いた!
『お?興味…でましたか?』
何度もうなずくハキに酒井は、ホッと胸を撫で下ろした…